入院体験記・2 手術&入院初日

当初の予定では朝9時手術だったのですが、日帰り手術の飛び込みでもあったのか、前日に病院から電話があって手術が昼頃にシフトしました。
おかげで少しだけ遅くまで眠れたけど、それでも寝不足と空腹と渇きでヘロヘロな状態で病院へ。

入院時の服装は、退院時のことを考えてジャンパースカートにしました。
余所行きのオシャレなやつなんで、傍目には楽しく旅行に行くように見えたのではないかと思います。

手術センターで受付後、手術用の寝巻に着替えると、カーテンで囲われた待合ベッドへ案内されました。
するとしばらくして、術後は入院だからロッカーの荷物は手元に持って来ておくようにと言って来たので、再びロッカールームへ……しまった、トランクには着て来た物を詰め込むだけの余裕がない。手提げ袋もない。
仕方なく、上着やスカートなどは丸めて抱えて、下着の類だけスリッパを入れて来た袋に押し込んで、無理矢理トランクに詰め込みました。靴も指先で吊り下げてどうにか運び、後に母が手持ちの袋を都合して辛うじて持ち運べるようになりました。

で、朝一の手術ならそんなに時間がずれることは無かったのでしょうけど、二番目以降になるとやっぱり時間通りには事が運びません。
1時間以上待たされて、やっと手術室へ移動です。

手術室へは自分で歩いて入りました。
手前の部屋で、名前と生年月日と何の手術を受けるかを確認したり、手首に付けられたバーコードを読み取られたりしてから手術室に入ると、手術台へ上がって横になるところまでは自分で動き、後はされるがまま。

寝巻を剥ぎ取られて、「横向いて」「丸まって」と言われながら身体を動かされて、背中に麻酔用の針を刺されました。
この時の恰好は、専用の靴下を履いただけのすっぽんぽんです。
仰向けに戻されても何も掛けてはもらえませんでした。
手術が始まる頃には、多分、患部以外はシーツで覆ってくれたのではないかと思うのですが、とりあえず麻酔が効くまでの間にそのような動きは全くありませんでした。
麻酔が覚めた時には、既に寝巻を着せられていました。

ちょっと時間を戻します。
横から仰向けに戻ったところで、どこか痛いところや痺れているところがないかを聞かれました。
そこで、大体想像はついていたものの、一応念のために主張しておこうと思って言ってみました。
「右腕が痺れてます」
まぁ、あっさり「下敷きになってたからね。他は?」って返されましたけど…(^_^;)
ええ、そんな事だろうとは思ったんですよ。麻酔の針を刺す為に横向いて丸まってた間、ずっと身体の下敷きになってたから痺れてるんだろうなって…。でも、実はこっちが思ってるほど長い時間じゃなかったのに痺れてたんだとしたら問題あるだろうから、一応言うだけは言っておいたんです。

で、硬膜外麻酔の準備も出来て、いざ全身麻酔へ。
マスク付けられて程なく意識を失いました。
そして目が覚めると、気分は最悪(-_-メ)

20年経っても全身麻酔が醒めかけた時の気分の悪さはあんまり変わってないような気がします。
おまけに、朦朧とした意識の中で、身体が碌に動かない状態で運ばれるのってメチャメチャ怖かったわ。
20年前は意識が戻りかけた時には既に病室に居たけど、今回は手術室で覚醒を確認してから病室へ移すって規則になってたので、身体を持ち上げられたり、ガラガラと運ばれて行くのが解りました。
体感ではかなりの速さでキャスター付きベッドが走っていったような気がします。でも、動きを感じてバランスを取ろうとしても身体は思うように動きません。
身体が重くて、気分が悪くて、全身に鈍い痛みがあって、得も言われぬ恐怖に襲われました。

さて、病室は個室を希望していたのですが、残念ながら空きがないのでひとまず二人部屋で、個室が空き次第そっちへ移るってことになりました。
嫌と言っても個室が空く訳ではないので、早く移れることを祈るしかありません。

で、同室の人なのですが……姿は見てません。話もしませんでした。
ただ、漏れ聞こえて来た声は元気そうでしたし、印象としてはLUNAより若かったのではないかと思います。
そして、この人、消灯までは大人しかったのに、消灯後に何やらガサゴソ動き回っていたようです。
カバンを開けたような音に続いて、コンビニのビニール袋が擦りあわされるような音が繰り返し聞こえてきました。
普段はそんなに気にならないけど、これって深夜に聞くとこんなにも耳障りな音だったのか、と思いました。ぃや、時間じゃなくて、体調の所為かな(-_-;)

病室に着いたところで、母にティッシュや時計を枕元へと置いてもらい、少しでも不安を拭い去る為にと連れて来たニコル(あったか猫のぬいぐるみ)を抱えさせてもらいました。
でも、思うように身体が動かないので、満足にニコルを撫でることも出来ず、寧ろその後に発熱したら少々邪魔くさくなって来ました。
「熱い、苦しい、ニコル邪魔」とか思ってもどうにもなりません。
声が出ないので母に言って退かしてもらうことも出来ず、結局自力で少しは腕を持ち上げられるようになるまでそのまま抱きかかえてました。

喉がカラカラだけど、まだ水は飲んじゃいけないのでうがいだけ。それも自力では無理なので、看護師さんが声かけてくれた時にしか出来ません。
なので口の渇きを癒せたのは、「うがいしたかったら言ってね」と言われたその時と、消灯前に様子見に来てくれた時の2回だけです。
真夜中に、「うがいしたい」ってナースコールをするような図太さは持ち合わせていませんでした。

でも、さすがに、痛みが強くなって来た時はナースコールしましたよ。
殆ど声が出なくても、「想像しうる一番強い痛みを10として今の痛みはいくつくらい?」って問いに対して両手の指で数を示して、硬膜外麻酔の量を調整してもらいました。
ちなみに、最高で8まで出しました。
意識がかなりはっきりして来た段階では5でした。

そうそう、この時はすっかり勘違いしてたんですが……傷自体の痛みは大したことなかったんです。
勿論、傷口も痛くなかった訳じゃないんですが、寧ろ痛いのは体内です。
筋腫を切り離された部分も痛かったのだとは思いますが、それよりも腸らしき辺りが…。
どのくらい痛かったかと言えば、てっきり二か所切ったのだと思い込んでいたくらい。
臍下あたりに印をつけていたはずなのに、その両脇5センチくらいのところをそれぞれ切ったのだと思っていました。
前述の痛みの段階8って時も、一番強く痛みを感じていたのはその2か所です。

で、勘違いしたままこの日は眠りにつきました。
とは言っても碌に眠れず、「熱い、苦しい、ニコル邪魔」とか「お隣さん、うるさい(怒)」とか思いながら、ただ横になっていただけです。
時の過ぎるのはメチャクチャ遅く感じられました。実際、時計を見る度に3分と経ってないようなことが繰り返されて、見ない方が幸せだという心境になりました。

こんな時に気を紛らわせる方法は、ひたすら数を数えることしか思いつきませんでした。
頭の中で1から100まで早口なテンポで数えて、100まで行ったらまた1から数え直しです。
101から先を数え続けようとするとテンポが悪くて惰性で数えるのが難しくなります。それに、100までしか数えないでいると何十回繰り返しても平気ですが、数を重ねて行って1000とか行っちゃうと虚しくなりそうで…(-"-)
ちなみにこの方法は、パニック発作を起こした時にいつもやってます。










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